DiskWizardによるバックアップ

  バックアップは以前Windows7のシステムバックアップで失敗している。chkdsk上での見かけ上の不良セクターは無くなったので、もう一度やれば成功するかもしれないが、DiskWizardの方が小回りが利きそうな感じ。どっちのマニュアルも判ったよう判らないような感じだが、DiskWizardの方がマシ。ミニマムなレスキューメディアが作れたり、HDDのクローンが作れるのもいい。
バックアップはレスキューメディアから作業しようと思ったのだが、レスキューの方にはヘルプがないとか画面がショボいとか下らない理由でWindows環境から行っている。

 バックアップの内容はディスクとパーティションの全て。デフォルトではQドライブに割り当てられているパーティションは提示されなかったのだが、これも含めてバックアップを取った。最初システム領域に割り当てられているパーティションにドライブレターとしてDが割り当てられていて混乱したが、エクスプローラで実際のDドライブのプロパティを確認したり、DiskWizardを再起動したりしているうちにDのドライブレターはパーティションリストに表示されなくなった。
バックアップにかかる所要時間が表示されるまで少し時間がかかる。途中で処理が止まって、少し焦ったが所要時間が表示されてからはスムーズに進んでいる。最初に表示された時間は10時間を超えていたが、30分ほど経過した時点で5時間程度になった。現在は4時間20分と表示されているから、この後もスムーズに進めばトータルで6時間といったところだろう。
  判らないのは、バックアップの種類にディスクとパーティション、フォルダとファイルの二つ以外にコンピューターのバックアップという項目があり、それがデフォルトで提示されている事。容量はディスクとパーティションより少ないのだが、何が省略されているのか判らない。

 バックアップを始めて、4時間程経過した時点で、読み出しエラーになった。「エラーが出なくなるまで、chkdskを繰り返して再試行、、、云々」というようなメッセージとともに、「再試行」「無視」「すべて無視」「中止」などの選択肢が表示されたので、ここは「すべて無視」を選択した。ここで就寝。目が醒めたら作業は終了していた。

《ここまでの考察》
  • ディスクからディスクへのクローンを試さず、バックアップを取ったのは注文したHDDやリカバリーメディアの到着まで時間があったから。DiskWizardにも慣れたかった。
  • 操作に関しては、実際にやってみないと、マニュアルだけでは理解できない事が多い。作業にあたっての安全マージンをとり方に重点を置いて、マニュアルを確認し、イメージトレーニングする。
  • Windowsのシステムバックアップは読み取りエラーが発生した場合、エラーを無視するという選択をできない。相当な時間をかけた後にできませんでしたで全てが終わってしまう。(データだけは保護できる場合もある)
  • DiskWizardのディスクとパーテーションのバックアップではエラーを無視できるので、とりあえずバックアップは終了できる。取得時にエラーが発生したバックアップデータで正常なクローンHDDが作成できるかどうかは不明だが、現行マシンはとりあえず動いているので、起動・終了に障害がでるようなモジュールがダメージを受けているとは思えない。
  • システムレポート:SeagateSystemRepots.zipというファイルを生成する。デスクトップにDiskWizardLogsというフォルダを造り、その中で展開しておいた。

    f:id:muh:20180310163632p:plain

  • ’DiskWizardLogs\SeagateSystemReport\Application Data\All Users\Seagate\DiscWizard\ArchiveExplorer’にDiskWizardの作業ログがxmlの形式入っている。日本語のメッセージを書き出すと以下の通り。(追記:おそらく本来はこのログではなく、’DiskWizardLogs\SeagateSystemReport\Application Data\All Users\Seagate\DiscWizard\Logs‘ 配下のサービスログの方を参考にすべきだった。こちらは余計に混乱するだけ。)
    "同期エージェント サービスの状態を判断できません。コンピュータを再起動してください。"
    "指定されたサービスはインストールされたサービスとして存在しません。"
    "アカウントが見つかりません。"
    "スナップショット マネージャのボリュームの場所を取得しているときに、ボリューム情報を取得できませんでした(手順 1)。"
    "状態が不明です。"
    "指定されたファイルが見つかりません。"
    "GRUB ローダーを検出できませんでした。"
    "パーティション上のオペレーティング システムを検出できませんでした。"
    "GRUB ローダーを検出できませんでした。"
    "削除されたディスクに対する I/O は無効です。"
    "マスタ ブート レコードでオペレーティング システムに関する情報が見つかりませんでした。"
    "指定した URI は空です。"
  • 同期エージェントサービス云々については、DiskWizardでは制限されいる機能なので、無視していいはず。コンピュータの再起動を促すメッセージはダイアログには表示されていなかったはず。正版のAcronics True Imageに対して、モジュールの削除と機能制限的なパッチをあてたものが、DiskWizardなのでこのような事になっているのだろう。
  • 作業ログを漁ったのは、読み取りエラーがどのように処理されているのかを確認したかったから。該当しそうなメッセージは"指定されたファイルが見つかりません。"だけ。発生は一回だけ。最初に読み取りエラーが発生した時、「すべて無視」を選択したので、その後のイベント発生時には無視されたのか?
  • パーティションのバックアップでは、マスタブートレコードやらGRUB ローダーやらが存在する事を前提にして、作業を進めている可能性がある。今回のバックアップではディスク全体を対象にしており、ディスクにはシステム領域、Windows7領域、Qドライブの3つのパーティションを含んでいる。マスタブートレコードやらGRUB ローダーはシステム領域にしかないから、他のパーティションに存在しないのはあたりまえ。また、QドライブはWindowsとは無関係なので、"マスタ ブート レコードでオペレーティング システムに関する情報が見つかりませんでした。"というメッセージになったのか?(Qドライブはブータブルで、F11でThinkVintage Rescue and Recoveryが立ち上がる)
  • 実際にこのバックアップから作成したクローンHDDで起動できるかどうかはやってみなければ判らない。
  • クローンHDD作成時、各パーテーションの容量はデフォルトだと比例配分されてしまうので、現在の構成をメモしておく必要がある。