Emacs Lispのメリット

 Pascalの再学習を始めて判ったEmacsLispのよいところは、細かな事を覚えなくても、なんとなく動くプログラムが書けてしまう事。お約束が少ないので、最初の敷居を踏み越えてしまえば、類推的に先に進めてしまう。お約束はあるのだが、それほど複雑なものではない。

 Pascalがそんなにややっこしい言語だとは思っていなかったのだが、一旦忘れてしまって再学習となると、結構細かくて面倒くさい。覚えなおす事が多過ぎる。コンパイラ独特のお約束もある。

 一昨年、Lispをいじり始めた時、BASICの気軽さに似ていると思ったのだが、これはインタプリタの気軽さだったのかもしれない。昔はインタプリタは遅くて初心者用の言語というイメージがあったが、今はハードウェアの処理速度が速くなったし、主記憶容量も比べ物にならない。逆にコンパイラが吐き出す実行ファイルは大きくなり、NETとかLLVMとかの前提になったりして、昔の単純にマシン語に変換するコンパイラではなくなってしまっている。

 Emacs Lispの主戦場はあくまでもEmacs用のマクロ言語なので、一般的なプログラミング言語とは用途は異なるのだが、目的がEmacsの世界で用が済んでしまうのなら、対象が具体的な事もあいまって、手軽で強力な手段になる。