W530の感想

 SandyBridgeのi5に4GBのメモリを搭載したE420がIvyBridgeのi7に8GBのメモリを搭載したW530に敵うはずがない。

 日本語キーボードに慣れていないので、ミスタッチしてしまう事を除けば、何も問題はない。大きくて重くて電力消費が大きいのが欠点だが、いずれも許容範囲。

 E420と同じく寝転がって腹の上に乗せてという使い方もできる。熱の問題はE420はホットスポットがあり、低温やけどをしてしまった痛い思い出があるが、W530の場合、E420ほど局所的に熱くなるという事はないのようだ。排熱用のファンも強力なはず。筐体そのものも大きいので、熱がうまく分散してくれる事を期待する。

 性能的には余裕があり、動作は安定している。Chromeでタブを目いっぱい並べて、動作がおかしくなる事はないし、動画を再生させてCPU使用率が100%に張り付く事もない。

 目はE420よりは疲れずらい気がする。液晶品質は思ったほどではなかった。角度によって黄色っぽくなったり青っぽくなったりしてしまう。デジカメが画像をレタッチする時は、寝転がってままという不精は避けた方がいいか。それでもE420のように反転してしまう事はない。写真家のサイトを見てみたが、W530で覗いてみたが、微妙な色合いが表現されているような気はするが、気のせいかもしれない。

 

 考えてみれば、IvyBridgeの発売が2012年4月、W530の発売が同年6月、Windows8の発売が同年8月。なんとも微妙なタイミングで、時期的にW530はWindows7が現役の時代に設計された最後の世代のPCだといえる。もっとも、Windows8が出来損ないのOSだった為、10の発売まではダウンロード権という珍妙なアイデアWindows7はバンドルされ続け、うちに来たW540にもWindows8のインストールディスクが付属していた。

 

 薄型のノートPCと比較すると重厚長大の古臭いノートだが、持ち歩く気はあまりない。デスクトップの代替でディスプレイとキーボード付のNUCだと思えば、そこそこ高性能な部類になるはず。たぶん使わないけど、ミニドック(433835U)の中古があれば欲しい。

 

 費用対効果的には満足。断じて粗大ごみではない。最低でも5年は頑張ってもらう。