Windowsの事
Windowsが好きだった時代もあった。Windowsは3.0から使っているし、WindowsNTも3.1から使っている。自腹でMSDNに加入していた時期もあった。僻みかもしれないが、Appleにはスノッブで貧乏人を相手にしないようイメージを持っていた。良くも悪くもパーソナルコンピューターを大衆化したのはMicrosoftだった。
Microsoftがマトモだったのは、WindowNT4.0くらいまでだと思う。Windows95が大ヒットしたあたりから、Windowsはわけの判らないOSになっていった。これは、Microsoftのバージョンアップの方針が営業主導になったからではないだろうか。元々ビルゲーツという人は、営業センスに定評ある人物で、Microsoftも営業主導の企業だったのだが、初期の頃はもう少し遠慮というものがあった。
営利企業だから、ある程度は仕方がないのだが、ネットワークやセキュリティとかのエセンシャルな部分は後回しにして営業的なインパクトを優先。現場の迷惑を顧みないシステム変更や独善的なコンセプトを押し付けが多かったように思う。挙句の果てに、あれでも出来るこれも出来るとぶち上げて、企業相手のマスマーケティングを急いだ結果、脆弱性満載のOSを連発した。GNUとLinuxといったオープンソースの台頭に焦っていたのだろう。(というか、オープンソースの盛り上がりの背景には、ユーザーの意向を無視しがちなシステム提供側の独善性への反発もあったと思う)
Windowsがマトモに動くようになったのは、NT系で統一されたXPの後期から、Window7でようやく少しは安心して使えるシステムになったかと思っていると、何を考えたかWindows8の迷走。Windows10ではユーザーへの脅迫じみたアップデートの督促。スマホ時代の到来に焦ってしまったのかもしれないが、逆に若い層のPC離れへ拍車をかけたとしか思えない。
悲しい事に、それでもWindowsは使わざるを得ない。一般向けの社会インフラはPCによるネットワーク通信の軸足をPCからスマホに軸足を変えつつあるが、未だPCの方が汎用性が高い。日常のキーボードを使った作業もPCの方が効率的だ。
ところで、自宅のWindows7搭載のノートPCが壊れかけている。さてどうするか?
データのバックアップは何とかとったが、システムのバックアップがトラブル絡みでとれない。
MicrosoftとWindowsは好きになれないが、ないと色々困る。
以前は仕事の関係もあり、IT絡みにはそれなりの自信を持っていたが、仕事から離れて、興味を失くしてしまった。
これではダメだと思っていたのだが、思わぬところからいきなりのつっこみが入った感じだ。興味を失いながらも、自宅のシステムを日常生活用に永続化を前提としてものとして、新規に構築しようと夢想だけはしていたのだが、これは、本気で考える必要があるかもしれない。
MicrosoftとWindowsは嫌いだ。でも、社会的にコンセンサスを得ている端末である以上、これは必要悪として認めざるを得ない。とりあえず、Windows10マシンでも買ってくるか?