HDD交換の為の下準備

 以前、外付けHDDへのバックアップを試した時は、chkdsk不良セクターが出ていた。

 その時点でも、 /F オプションでchkdskを試したのだが、再起動時にスケジュールがスキップされて上手くいかなかった。

 その後、HDDにダーティーフラグを立てて強制的に/Fオプション付きのchkdskを試みるという方法をとってみた。一回ではうまくいかず、何度か繰り返すとchkdskが実行された。起動時にchkdskが実行される前に走ってしまうプロセスがあるのかもしれない。結局2~3回はchkdsk /F の実行に成功したらしい。

 現時点でのchkdskの結果は以下の通り。

 

Microsoft Windows [Version 6.1.7601]
Copyright (c) 2009 Microsoft Corporation. All rights reserved.

C:\Windows\system32>chkdsk c:
ファイル システムの種類は NTFS です。
ボリューム ラベルは Windows7_OS です。

警告: /F パラメーターが指定されていません
CHKDSK を読み取り専用モードで実行します。

CHKDSK はファイルを検査しています (ステージ 1/3)...
1188608 個のファイル レコードが処理されました。
ファイルの検査を完了しました。
3306 個の大きなファイル レコードが処理されました。
0 個の問題のあるファイル レコードが処理されました。
0 個の EA レコードが処理されました。
71 個の再解析レコードが処理されました。
CHKDSK はインデックスを検査しています (ステージ 2/3)...
1398178 個のインデックス エントリが処理されました。
インデックスの検査を完了しました。
0 個のインデックスなしファイルがスキャンされました。
0 個のインデックスなしファイルが回復されました。
CHKDSK はセキュリティ記述子を検査しています (ステージ 3/3)...
1188608 個のファイル SD/SID が処理されました。
セキュリティ記述子の検査を完了しました。
104786 個のデータ ファイルが処理されました。
CHKDSK は Usn ジャーナルを確認しています...
100% 完了 (36847616/36850352 の USN 36850352 バイトが処理されました)
36850352 バイトの USN が 処理されました。
Usn ジャーナルの確認を完了しました。
ファイル システムのチェックが終了しました。問題は見つかりませんでした。

474867711 KB : 全ディスク領域
403893216 KB : 948663 個のファイル
434716 KB : 104787 個のインデックス
0 KB : 不良セクタ
1309239 KB : システムで使用中
65536 KB : ログ ファイルが使用
69230540 KB : 使用可能領域

4096 バイト : アロケーション ユニット サイズ
118716927 個 : 全アロケーション ユニット
17307635 個 : 利用可能アロケーション ユニット

C:\Windows\system32>

見掛け上の不良セクターはなくなったが、HDDの障害が改善されたわけではない。

f:id:muh:20180308213508p:plain

f:id:muh:20180308220253p:plain

 前回のバックアップはchkdsk不良セクタが発見されていたが、今現在では出ていない。淡い期待を抱いて、もう一度バックアップを試してみてもいいが、時間が無茶苦茶かかるので面倒。既に取得済みのデータにシステムも含めた差分のみのバックアップなら時間短縮できればいいのだけど、それが可能ならクローニングも可能だろう。

 

 HDD交換時、必要なソフト、検討すべきソフトは以下の通り

  リカバリーメディアはQドライブから作成するが、一度リカバリーメディアを作成すると内容が変わってしまうので、事前にQドライブの内容を外付けHDDにコピーしておく。Qドライブの内容を可視化するには、エクスプローラーの設定で、「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない」のチェックを外す必要がある。

 実際のリカバリーメディアの作成は、スタートメニューからLenovo ThinkVintage Toolsを開き、Factory Recovery Diskから行う。普段はThinkVintage ToolBoxを使っているので、ちょっと探し回ってしまった。

 クローニングに成功したら、リカバリーメディアは使わないのだが、ここは後々安心して使う為にも作っておいた方がいい。

 リカバリーメディア作成後、試すのはDiskWizardによるHDDのクローニング。新規の購入したHDDをケースに入れてNTFSでフォーマット後、クローンを試す。成功したら、HDDを交換して作業終了。

 クローニングに失敗したら、Windowsバックアップ、ThinkVintage Rescue and Recovery、DiskWizardの順にシステムバックアップを試す。

  システムバックアップに成功したらHDDを交換し、リカバリーメディアからシステムを復元する。新規インストール後復元するか、リカバリーメディアでブーツ後直接復元できるかは、やってみないと判らない。

 最悪は新規HDDにリカバリーメディアから新規のインストールを行い、旧HDDをケースに入れてUSBで接続。アプリとデータを地道に復元する。Microsoftの再認証の必要の有無については、どっからどこまでが必要なのかわからない。

 E420のHDD交換の記事はネット上に複数あるので、作業前に調べておく。

 

 

お買い物

 散歩がてら新宿か下北沢まで出掛けてUSBメモリーを買ってくるつもりだったが、雨降りで面倒臭くなった。散歩ついでならいいが、雨の中わざわざ交通費かけて行くのがアホらしい。

 USBメモリーだけなら微妙だが、他にも必要なものがあるので、同梱してもらえば送料は無料になる。リカバリーメディアから順に試しながら作業を進めようと思っていたが、必要なものは一気に揃えてしまう事にした。

 必要なものは、

  • USBメモリー16GB
  • 2.5'HDD 512GB~2TB
  • ハードディスクケース

 迷ったのはmSATA。mSATAへのOSのインストールは魅力的なのだが、余命いくばくもないE420にそこまでするべきか。そこは将来的なNASの構築費用に回したほうが建設的だろうという事でやめ。

 ハードディスクケースの主目的は取り出したHDDを保存しておくつもり。袋に入れて転がしておくよりはいい。HDDの抜き差しが楽そうだという理由で、「Salcar USB3.0 2.5インチ HDD/SSDケース sata接続 9.5mm/7mm厚両対応 UASP対応 簡単脱着5Gbps 18ヶ月保証」というのを選んだ。アマゾンのベストセラー一位。データだけなら既に外付けHDDにバックアップをとってあるのだが、ファイル単位で取り出すのなら、現在稼動しているHDDから取り出す方が最新で間違いない。但し現行のHDDは常にクラッシュの危険性を孕んでいる。

 実はHDDのクローンという方法が頭からすっかり抜け落ちていた。システムバックアップでトラブルが発生し、結局データしかバックアップできなかった事から、クローニングも含めて諦めていた。

 しかし、本来HDDのクローニングができれば理想的。Windows7のユーティリティーであるバックアップでは無理でも、他社製ならなんとかなるかもしれない。幸い純正と交換用に購入する事にしたHDDはいずれもseagate製なのでDiskWizardは試してみるつもり。クローニングにうまず新規インストールという事になったとしても、旧ドライブを外付けで使えるだけでいろいろ便利。

 USBメモリーについては、安価で実績のあるものという事でトランセンド。「 【Amazon.co.jp限定】 Transcend USBメモリ 16GB USB3.1 & USB 3.0 スライド式 ブラック (無期限保証) TS16GJF790KPE (FFP)」。クローニングに成功したら必要ないのだが、いずれにせよリカバリーメディアくらいは作っておくべきだろう。

 HDDの機種は迷いだしたらキリがない。無難なところでバラクーダの1GB。ハイブリッド型のHDDにも興味はあるが、mSATAと同じ理由で今回は見送る。ホンネは面倒臭い事はなるべく避けたい。ただオモチャとしては面白いので、今回のトラブルを乗り切ったら、FreeBSDをmSATAにインストールしてデュアルブートさせるのも面白そう。いずれにせよ、トラブルシューティングと実験的な遊びを平行させるべきではない。

 ついでにデジカメ用のメディアとして、前から興味があったFlashAir W-04 64GB。ついででもなければ注文する気になれなかった。

 で、アマゾンで注文。

 トータルで一万三千円弱。FlashaAirが5300円ほどで、ついでの買い物としては高価なので、PC修理費としては8千円弱。首尾よく成功すればのハナシだけれど、HDDの容量アップの費用だと考えれば、Windows7のサポート期限切れが迫っているとしても妥当な金額。

 ストレージの価格低下には毎回驚かされてしまう。

HDDが危機的状況を迎えている現行PCへの対策

 毎回いざとなってから思うのだが、問題が一箇所なら対応は容易だが、複数に及ぶと難しくなる。

 たぶん今使っているPCのHDDはいつクラッシュしてもおかしくない状況。

 現状は以下の通り

  • CrystalDiskInfoによる健康診断は「注意」代替処理済のセクタ数:98、代替処理保留中のセクタ数:100、回収不可能なセクタ数:100
  • ThinkVintage Toolbox のハードウェアスキャンでは「危機的」、指定読み取りテスト:要調査、SMARTショートテスト:要調査。
  • データ領域のバックアップは外付けHDDにとってある。
  • システム領域のバックアップは、エラーでバックアップはとれなかった。
  • chkdsk c: /f としても再起動後スキップされてしまう。

 最悪、新しいPCを買ってきて、バックアップからデータを読み出せればと思っているが、Windows7でバックアップしたデータをWindows10で首尾よくリジュームできるかどうか。

 面倒臭いけど確実なのは、リカバリーディスクを書き出して、新しいHDDと交換し、リカバリーディスクからWindows7をインストール後アップデートし、データをリジュームするという手順。

 今時、DVD-Rもないので、USBにリカバリーディスクを作りたいのだが、容量は4GB以上必要らしい。リカバリーディスクの作成は一回だけ。一応裏技はあるらしいのだけど、あんまり面倒臭い事はしたくない。

 昔調べた範囲では、PCがUSBからのブーツに対応していても、USBが対応していない可能性がある。手持ちに8GBのUSBメモリーがあるが、昔特売でワゴンセールになっていたもので、転送速度がかなり遅いので危なっかしい。たいしたデータは入っていないのだが一応バックアップを取ったが、結構エラーもある。こんな代物を使うべきかどうか。(USBメモリーよりもPC側のUSB端子の問題。端子を替えればエラーは発生しなかった。いろいろ限界を迎えている。)

 USBメモリーに保存していたデータをバックアップしている間、色々調べてみた。

 ブータブルがどうかを確認する為にレスキューディスクをUSBにインストールしようかとも思ったのだが、USBをレスキューディスクを作る為には、まずDVDなりCDなりにレスキューディスクのイメージを焼く必要があるらしい。これはこれで面倒。そんな手間をかけるくらいなら、おとなしくDVDにリカバリーディスクを作成する。

 理想的なのはネットワーク上にリカバリー用のリソースを置くことなのだが、それは今後の課題。

 KnopixにUSBイメージがあったのだが、ちょっと調べてみたら、FreeBSDもUSBにインストールできるらしい。

 以前はブート可能なUSBメモリーを作成するには、FreeBSDが稼動している環境が必要だったが、現在はリリースにUSBメモリー用のイメージが含まれている。https://sourceforge.net/projects/usbwriter/?source=typ_redirect から、USBWRITERをダウンロードし、これを使ってFreeBSD-10.0-RELEASE-amd64-memstick.img等を書き込んでやればブート可能なUSBメモリーが出来上がる。お手軽だ。但しこれはインストール用のイメージでライブイメージではない。ブートの可否は確認できるが、あまり面白くない。もっともUSBメモリーにライブイメージを展開しても、あまり使い道はない。

 Qドライブを覗いてみたが、表示されるのは「CDドライブへのショートカット」のみ。うちの環境では隠しファイルも表示されるようにしているのだが、おかしいなと尾思って調べてみたら、隠しファイル・隠しフォルダの表示以外に、「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない」のチェックを外す必要がある。

 Qドライブの内容を見てみたところ、用意しているUSBメモリーの容量は8GBなのだが、容量が足りそうにない。明日16GBのUSBメモリーを買いに行く事にする。

 

 E420のBIOSを開くには、起動時に連打するのはF12(Fn+F12)。LenovoIdeaPadなどの他機種ではF2(Fn+F2)のものもあるらしく紛らわしい。

 ブートシークエンスがCD-ROM, HDD, LANしかなくて、USBデバイスがないのは、UEFIになっているからか? ...調べてみたら、

メモ:コンピューターにUSBポートがあってもUSB ドライブは、選択肢の一覧に表示されません。コンピューターを起動して、この画面にアクセスする前に、USB デバイスをコンピューターに接続していた場合、USB ドライブのオプションが表示されます。一部のPCでは、ドライブが接続されていなくても、USB ドライブの選択肢が表示されます。無いものもあります。

... との事。

VirtualBox上のFreeBSDの事

 2016の9月末から、年末までの3ヶ月間。VirtualBox上のFreeBSD上に作業ログを残している。EmacsのOrg-modeを使っていた。

 久し振りに当時のFreeBSDを使ってみたら、IDもパスワードもうろ覚えでちょっと焦った。Org-modeとEmacsLispを平行して学習し、OJTのつもりで環境構築を試みたので、自分で書いたログにも関わらず読み解くのが難しい。実作業と妄想を切り分けて記述した自分を褒めたい。こうなる事は予感していた。

 ログをサマリーしてまとめるつもりで、このブログを立ち上げたのだが、つい後回しになって今に至っている。ちょっと手後れの状態。

 カメラとか自転車とか具体的なモノが対象のスキルなら時間が経っても、しばらく使えば思い出せるのだが、コンピュータ絡みの抽象的なスキルは時間経過できれいさっぱり消えてなくなる。この40年間、それを何度も繰り返してきた。

 

 2016年後半に行った作業は、

  • Virtualboxのアップデート。
  • VirtualBox上にFreeBSD10.03のインストール。FreeBSDCUIの最小イメージ。
  • 日本語を使う為の調査。shellでの日本語表示の有効化。
  • Emacsの日本語化パッケージとPosegreSQLをインストール。
  • TeraTermとRLoginによるリモートログインの検証

 以降、興味はOrg-modeとEmacsLispに移った。

  • Org-modeは仕様が膨大過ぎて一朝一夕にどうなるものではないと思われたので、OJTで慣れる事を目的にログを取るために使った。
  • EmacsLispの学習。最初はログ取りの為に環境最適化用に、その後EmacsPostgreSQLとの連携の為に。EmacsLispで始めてのプログラムらしいプログラムを書いた。kokonというメジャーモードもどき。

 kokonは中途半端な出来だったが、一応は動いたのでそれで納得した。そこでちょっと休憩するつもりで、興味をコンピュータからカメラに移したら、そのままになってしまった。

 集中しているうちはいいのだが、集中が途切れるとコンテキストが不明確になってしまう。その為のログなのだが、ログ環境そのものが作業対象になっており、ログの内容も難解なものになってしまった。

 kokonの方がデータ構造が少し複雑になってしまったので、見直しが必要かなと思い一旦休止。Org-modeはコンテンツが複雑になり過ぎた。物理環境の面でもノートPCの底面が過熱し低温火傷を負ってしまい寝転がったままの操作が難しくなってしまった。

 

 いつでも復帰できると思っていたのだが、現状ではちょっと時間がかかりそう。しかも、ハードウェア環境もヤバい状態。イチから再学習するほどの気力はないし、当初の予定通り、ログを整理するところから始めるか。

Windows10への憂鬱

 Windows7のサポート終了へのカウントダウンが始まった。

 Windows8/8.1が失敗だった事は社会的なコンセンサスになっているようで、それが明らかになる前に、つい勢いでWindows8.1搭載のデバイスは購入してしまったが、Atom搭載のタブレット型のPCだった事もあり、数回電源を入れただけで使わなくなった。ライトユースならAndroidタブレットで十分、ハードユースなら使い慣れたWindows7の方が効率的だった。あれはいったい何だったんだろう。

 Windows10はどうなんだろうか。たぶん企業ではWindows7への転換はあまり進んでいないだろう。情報系はWeb化が進んでいるのでブラウザさえ立ち上がればどうにでもなるが、事務系への啓蒙とかアプリについてはいろいろ問題が出てくるだろう。ネットワークポリシーも従来通りというわけにはいかないだろう。まぁその辺りは、ITソリューション屋さんの飯のタネになっており、ノウハウは蓄積しているのだろうが、導入に失敗したら社内の反発は必至。企業のシステム担当者なら移行はなるべく遅らせ、できればWindows7のサポート延長を期待しているというのが本音だろう。

 ネット上のWindows10の評判もイマイチで、肯定的な記事はMicrosoftの提灯が見え見えで、Windows10への移行の具体的なメリットが見えてこない。Windowsを使い込んできたユーザーほど戸惑いが大きく、評価は使い込んだユーザーしか書けない。XPから7への移行の時は、メリット・デメリットを詳細且つ明確に解説した記事がネットを少し漁れば発見できて参考になったのだが、Windows10では探してもあまり有益な記事が見つからない。

 「Windows7 vs Windows10」で検索してみたら、最初に引っかかるのが、Microsoft自身の掲載している「Windows 7 vs Windows 10 五番勝負 - Microsoft atLife」という記事。

 最初のパフォーマンス対決で、CPUやメモリこそ同一だが、SSDのWindows10とHDDのWindows7を比較して、「サクサク快適に使いたければ Windows 10 にすぐに乗り換えるべし」という結論は酷過ぎる。

 その次のセキュリティの比較にしても、Windows10はWindow7に圧勝という結論になっているが、常識的に考えてそれはマズいだろう。サポート切れになっている過去の製品ならともかく、現在使われている自社のOS同士を比較して、片方が圧勝するという事は負けた方がそれだけリスキーである事を言っているわけで、何の為にサポートを継続しているのか判らない。

 使い易さ対決は、少し言い訳めいた感じ。結果的に同じ事ができて、アクセサリソフトのユーザーインタフェースがリボンで統一され、検索でPC内のファイル検索のみならずネット上の情報も検索してくるなんて事を言ってる。UIをリボンで統一なんて、ただの押し付け、現にオフィスのリボン化の時はキーボードからのショートカットが使えなくなって大迷惑した。またネット上の情報をファイルとごちゃ混ぜに探し出してくるというのも余計なお世話。ついでに言えば、キーボードがあれば音声認識より正確に早く入力できる。

 メンテナンス対決と将来性対決は、定期アップデートで散々トラブルを起こしておいて何を今更という感想。

 また、セキュリティや将来性対決で言及されているユーザー認証については、このユーザー認証でトラブった場合、Windows7よりWindows10の方が被害が大きくなる。忌々しいのは、Windows10の場合、ユーザー側には何の落ち度もないのに、Microsoft側の都合で認証のトラブルが発生する可能性がある。

 最後まで読んでも、何が便利になって、どんなメリットがあるのか、さっぱり判らない。これで納得できるユーザーはよほど脳天気だろう。だんだん腹がたってきた。

 

 選択が10への移行しかないのなら10に行かざるを得ない。

 「赤信号みんなで渡れば怖くない」って奴だ。

 サポート切れの7を使うのは賢明ではないし、WindowsからiOSに移ったところで、Macにもそれなりの問題がある。FreeBSDLinuxWindowsの肩代わりを全面的にというのは無理がある。結局いろんなところから上手く美味しいところをつまむしかない。

 リスクは分散するべき。あまり費用をかけないようにしよう。

サーバー機、ハードウェアの候補(DeskMini 110/B/BB)

 安くて売れているサーバー用の小型マシンとして、価格.COMに載っていたのが、AsRockのDeskMini 110/B/BB。ベアボーンでCPUソケットはLGA1151。第6第7世代に対応。i5とかi7は必要ないだろう。TDP65Wまで対応。TDP35WだとCPUが高価になってしまうので有り難い。タイプ 2280 M.2 PCIe Gen3 x4 のSSDに対応。2.5'HHD×2収納可能。FreeBSD11ならM.2くらいには対応しているだろう。NAS兼用の据え置きサーバーを狙っているなので、SSDは128GBくらいあれば良い。動作確認してから、HDDを追加する。重要なデータや利用頻度の高いものは内蔵のHDDをRAID1で組み、外付けHDDと冗長性を持たせて保管する。動画とかの嵩張って失っても惜しくないものは、当面は外付けだけで良いだろう。モニターはhdmi端子があるのでテレビにつないでしまえばよい。キーボードは探せばどこかにある。BIOSレベルで安物のBTのキーボードが使えれば一番いい。マウスがないがBTが使えればThinkpadトラックポイント付きキーボードを購入するという手もある。

 小型サーバーだが、第7世代のi7とかを使えば、アプリケーションサーバーにも使えそうだが、低消費電力の遅いマシンを無理させず使った方が破綻は少ないように思う。メモリーは8GBあれば十分。ZFSを考慮すれば16GB欲しいところだが、物理的にそんなに沢山のHDDをつなげない。

 ベアボーンキット:DeskMini 110/B/BB(14,161)

 CPU:Pentium Dual-Core G4560 BOX (6,448)

 S.O.DIM:W4N2400BMS-4G [SODIMM DDR4 PC4-19200 4GB 2枚組] (10,800)

 M.2:WD Green WDS120G2G0B[128GB](6,280)SATA接続だとブートできないので、PCI-Expressでなければならない。

 HDD:東芝 MQ01ABD100 [1TB 9.5mm](4,860×2)

 価格.COMの最安値で計算すると合計で47,409になる。5万円くらいみておけばよいだろう。HDDを後回しにすれば、38,189になり、更にメモリー容量を抑えれば3万台前半になるが、データの堅牢性を最優先するのであれば、ここは一気に完成まで持っていった方がいくべき。外付けのバックアップ用のHDDは後回しでよい。(今使っているバックアップ用のHDDをPC経由でバックアップ用に使うという手もある。)

 

 アマゾンにUbuntuのインストールで問題がなかったとのレビューが複数上がっているので、FreeBSDが駄目ならUbuntuに逃げれば良い。

 ubuntu 16.04では不定期に画面が狂ったように乱れてクラッシュ、GPU関係のエラーというレビューがあるが、同じくubuntu 16.04で運用されているケースもある。

 

 ちなみに、Lenovoの小型デスクトップなら、V520s SFFで¥39,501。CPUとしてはインテル Celeron プロセッサー G3930 (2.90GHz 2MB)、メモリー4GB、500GBのハードディスク、WInodws10が付いてくる。同時購入で一万追加すればモニターがついてくる。CPUをG4560、メモリーを8GB、HDDをM.2 128GB変更すると¥56,133。キーボードが付いてくる。拡張性はある。ハコは大きくなる。微妙。

 ノートの調達は後回しにして、Windows10のデスクトップにデータ移行させ、現行のノートPCの不具合を解消した後に、デスクトップにはFreeBSDとWindows10をデュアルブートできるように再導入し、FreeBSDベースでサーバーに流用する。Windows10環境はせっかくなので非常用に残しておくという方法もある。

 Lenovoの決算セールが3/1迄で、その後の価格はどうなるか判らない。値上げの可能性もあるが、値下げの可能性もある。

 Ryzen人気と新学年、決算、インテルCPUの世代交代で、旧世代のCPU機は買い時なのかもしれないが、焦る必要はない。

サーバー指向かWS指向か

 環境構築の主体をサーバーに置くか、ノートPCに置くか。

 サーバー管理のような仕事をしていたのだが、既に5年ほど離れており、今となっては過去の知識。Windowsに関しても、ずっとWindows7を使っていたので、10については何もしらない。8.1を搭載したタブレット型のPCも購入はしたが、早々に見切りをつけていた。

 方針としては、いつか完成するシステムではなく、導入した時から実用的に使えるシステムを目指す。そうなってくると、サーバーは後回しで、とりあえずWindowsのノートPCを買ってきて、データ移行をさっさと済まし、現在の環境を維持する事が優先となる。

 とはいえ、現在の環境と偉そうにいっても、やっつけとなし崩しででっち上げたとても環境とはいえない代物。この機会にもう少しマトモなものにしたい。

 現在の構成はノートPCと外付けのデータバックアップ用のHDDが一台。バックアップの時だけ、HDDをUSBで繋いでという原始的な運用を行っている。

 NASの導入は必須だ。複数のデバイスでデータを共有できるし、ノートPCやタブレットから無線LANで使える手軽さもある。またPCの買い替えの度にデータ移行を行う必要性もなくなる。4TBクラスのHDDも手軽に入手できるようになったので、RAIDを組めば、常識的な予算で将来に向けて持続可能なストレージを実現できる。

 実はびっくりする程低速なNASは所有していた。あまりに低速過ぎて引越しの時にどこかつっこんでそのままになっている。HDDの容量も少なくインタフェースも特殊。あれを引っ張り出してきても意味はない。引越し後はNasneを買った。こちらはそこそこの速度は出るし、汎用的な使い方はできないが、ちょっとデータを預けたりするには十分使える。ただ、昨年後半に内蔵HDDがクラッシュし、外付けだけで運用している状態で堅牢性はない。いつかはきちんとしたNASを導入しようと思いながら現在に至っている。

 サーバーの必要性は、NASとは別でこちらはアプリケーション環境の永続性の維持を期待している。PCの買い替えタイミングが5年としても、Windowsのメジャーアップデートは5年未満で、その度ごとにOSに関わるTipsを覚え直したり、せっかく使用法を覚えたアプリが使えなくなってしまう事は避けたい。オープンソース系のOSもアップデートはあるが、プロプリエタリなOSほど身勝手でドラスティックな変更はない。

 サーバーを立てるならFreeBSDが望ましいと思っている。Windowsのサーバーでは意味がない。Linuxは種類が多過ぎてわけがわからないし、情報が錯綜しているイメージがある。FreeBSDは情報が集約されているし、アップデート時の混乱も少ないイメージがある。使えるアプリに制限があったりはするが、おおどころのものについては問題ないだろう。保守的で周回遅れのところに却って安心感がある。

 一時期、自宅でデスクトップ機にFreeBSDを導入して使っていた時期があったが、最終的にウェブブラウジングに限界が来て、Windows XP機を買った。当時は自宅よりも勤め先でPCを使う気が圧倒的に多く、Webへの依存も今ほどではなかった。

 FreeBSDで使う当てのあるアプリは、Emacs, Firefox, Gimp, Rawtherapy, OpenOffice, PostgreSQL, 後は動画と音楽のマルチメディア関係。便利さよりも整合性を重視したい。ハードウェアをFreeBSDがサポートしれば、サーバーの立ち上げもアプリのインストールもそれほど時間はかからないと思う。日本語化はパッケージがなければちょっと手間取りそう。Windowsとの連携を前提にしているので、FreeBSDに何でもかんでもやらせるわけではない。JOBの切り分けが悩ましい。

 今回は今までとは異なり、実験的なシステムではなくて、実用を目指す。Emacsだけなら、仮名漢字変換で一呼吸置くのを我慢すれば、かなり貧弱なハードウェアでも実用にはなる。PostgreSQLも個人的な利用ならたいした負荷はかからない。静止画とマルチメディア関連のコーディングや再生はWindows側で処理すればよいだろう。サーバーはメタデータの管理を担わせば良い。そうなると、サーバー用のハードウェアは低消費電力の小型サーバーで良い。CPUが最新である必要はない。4TB×2のRAID1でNAS兼用のサーバーという事でよい。実用性を確認してから、アプリケーションサーバー用のプラットフォームを整備すればよい。

  とりあえずは、サーバー用のハードウェアとしては、NUCを使うのが無難か。仮想OSを考える必要もないだろう。あまり費用はかけたくないので、HDD抜きで予算3万円くらいを目処にする。WSとして使うノートPCは今使っているE420のパフォーマンスと同程度以上のものとする。