SSD購入の検討

 W530用にSSDをインストールする方法としては、mSATAを使うか、現在インストールされているHDDをSSDに交換するか、光学ディスク用のベイにキャディを使って入れ換えるかの3種類の選択肢がある。

 mSATA用のスロットはWWANのモジュールが入っているようだが、WWANを使う事はないので取り外す。SSDについては、mSATAもSATAもレガシーな規格になりつつある。

 SSDの価格低下は進んでおり、HDD代替用500GBのSSDでは1万5千円前後になっている。ただmSATAは割高で大容量のブランド品では250GBで1万円程度で価格のばらつきも多い。

 中古の場合、SAMSUNG 830 Series MZMPC256HBGJ 256GB/SSD/mSATA/6Gbpsで6,990円也。新品ではSamsung SSD 250GB 860EVO mSATAで10,800円也。かなり微妙な差。中古と新品で3000円程度の差なら新品に行きたくなる。そうなってくると、あと5千円追加して500GBのSSDが魅力的に見えてくる。

 一番オーソドックスなのは、500GBのHDDを500GBのSSDに入れ換える方法。データ領域もSSDが担う事になる。早々にパンクするかもしれないが、その時は光学ドライブをHDDに入れ換える。

 興味本位で試すのなら、mSATAの中古SSDを試す方法が面白い。mSATAの場合、I/Fの関係で速度に制限がかかるらしいが、それでもHDDに比べれば段違いの速さだし、データ用のHDDを追加する事になるので、大容量にはなるが耐衝撃性に不安は残る。

 

 

デジカメ周辺機材としてのW530

  W530にニコンのViewNX-i & Capture NX-Dをインストールした。E420では重すぎて使えなかったので、ビュアーにはPicasaを使っていた。RAW現像の調整はE420の液晶パネルの品質では意味がなかった。

 W340(2441-1Y2)のCPUはCore i7 3740QM。ベースクロックは、2.7GHzブースト時3.7GHz。4コア8スレッド。当たり前だが、いくら重いアプリケーションソフトであっても、使えないわけがない。惜しむらくは、CPU脆弱性対応のBIOSアップデートを受け入れてしまった事。脆弱性はネットに接続している状態で顕現する問題で、オフラインなら無視し得る問題。オフラインで画像専用に使うという手はあった。

 それでも十分に実用には耐えるのだが、最新のCPUなら影響度が少なくて、Haswell以前のCPUは対応による劣化が著しいとか、Windows10なら影響は軽微だが、Windows7では影響度は大きいっていうのも、言い訳はしているようだが、都合の良すぎる話。

 旧世代のCPUのマイクロコードの書き換えとか、サポート期限切れ間近のソフトウェアのパッチにモチベーションを期待する方が無理なのだろう。

 

 GimpWindows版をインストール。24Mpixの画像でも余裕でレタッチできる。本気で使うのなら、サブディスプレイが欲しい。凝ったフィルターを使うと、それなりに待たされるが、CPUとメモリの使用率には余裕があり、リソースを使い切ってフリーズして動かないという事はない。

 

 W530はQuadro K2000Mを搭載しているが、このグラフィックエンジンの使いどころがない。2Dの静止画のレタッチ程度なら、統合グラフィックのHD Graphic 4000で十分っぽい。2GBのグラフィック専用のメモリを有効活用したいところだが、主記憶8GBでも対応できている。nviddia optimusで必要な時にK2000Mが有効化されるらしいが、ノートPCとして普通の使っている分には、今後も使う事はないだろう。身近な使い道としてはマルチウィンドウくらいか。中古PCでオーバースペックを確認できた事は、将来的な無駄な出費を防げたという事で、それなりの意味はある。

 

 RawTherapyをインストール。RT5.4、3/20にアップロードされたもので、CPU脆弱性に対応した安定版。ViewNX-i & Capture NX-Dよりも使い易そうだが重い。W530でもサクサクとはいかない。とはいってもリソース不足でフリーズしたり不安定になるという事はない。

Windows7/8/10

 W530のOSはダウングレード権付きのWindows8proで、実際にインストールされているのはWindows7pro。7のリカバリーはE420と同様にHDDのQドライブ(パーティション)にインストールされており、Windows8のインストールメディアとして、別途ディスクメディアが添付されていた。

 システム用にmSATAを導入するとしたら、Windows7かWindows10のいずれがいいか。Windows8はいくらprofessional版でもインストールする意味はない。

 Windows10は無料アップグレードのキャンペーンは終了したが、アップグレードそのものは可能なようだ。

 作業的に楽なのは、本体のHDDは取り外して保存し、mSATAにWindows8を添付されていたインストールメディアを使ってクリーンインストールし、インストール後、MictosoftのサイトからWindows10にアップグレードするのがオーソドックスな方法だろう。

 カラーセンサーのドライバとかキャリブレーション用のユーティリティも、Windows10用が用意されているようだ。(Pantone カラー・キャリブレーション機能を再開するには

 もし失敗したり、Windows10が気に入らなかったとしても、元々のHDDを物理的にPCに戻してやれば、何もなかった事になり、リスクは何もない。

 Windows8.1マシンは購入したがロクなものではなかった。それに懲りてWindows10への強制に近いアップグレードキャンペーンは拒否したのだが、10はまだ試していない。この機会に一度試してみる事にする。

中古は中古で新品ではないW530

 W530については喜んだり悲しんだり忙しい。

 性能そのものは問題ない。6年前5世代前のIvyBridgeとはいえ、4コア8スレッドのi7。今まで使っていたのが、その一世代前のSandyBridge、2コア4スレッドi5と比べているせいもあるが、搭載メモリが8GBでもウェブやデジカメの画像を見たりという日常的な使用においてはストレスがなく、CPU性能は飽和している。最新のCPUを搭載したPCを買ったところで、普通に使っているぶんには、それほど大きな感動はないだろう。

 但し、中古品のわりには見た目はいいのだが、実際に使ってみると、いろいろアラが見えてきた。キー字擦れこそないが、Enterキーはグラついて前の使用者の癖がついている。また、HDDのCrystalDiskInfoでは異常が見られないのだが、S.M.A.R.Tのセルフテストが通過できない。Windows Updateでは壊れて読み取れないファイルも発生し、chkdsk /Fを実行する破目になった。

 気になっているのは、パームレストと上蓋の赤いLED、それに上蓋の電源コネクタ付近にある3つの状況インジケータが点灯しない事。点灯しなくても、実用上はあまり問題ないのだが気持ち悪い。コネクタが外れているか、断線しているのか?

 4万円台で買った中古機なので、あまり贅沢は言えないのだが、ちょっと残念。

 キーボードとストレージは当初から交換するつもりだったので、動作確認さえできれば良かったのだが、インジケータの類は消耗品ではないだけに、その不具合の扱いに困る。新品ならともかく、中古で実用には差し支えないので、修理に出すほどのものでもないのだけど、点灯すべきものが点灯していないのは寂しい。

 保守マニュアルがLenovoのサイトにあった。ざっと眺めてみた範囲では、状況インジケータやLEDの配線に関する格別の記述はなかった。実際どうなっているかは開けてみなければ判らない。個人ユーザーが気軽に開ける事が想定されているのはHDDやメモリーにアクセスする為の裏蓋とキーボードくらいで、キーボードベゼルとか液晶まわりは難易度は一段高くなる。デジカメで画像を撮りまくっておかないと元に戻せなくなるだろう。液晶パネルの交換は断念したので、できる事なら触りたくない。

 あと、この機体はWWAN対応らしく、mSATAをインストールしようと思っていたスロットはWWANユニットで既に埋まっているっぽい。今更3GのWWANでもないし、外に持って出かけるようなPCでもないので、そんなもの取っ払ってしまえばいいのだが、何もないところにつっこむのと、既に突っ込まれているものを取り外して突っ込むのでは、ちょっと心理的抵抗の大きさが異なる。アンテナ線の処理とか面倒臭そう。

 更に保守マニュアルを眺めていて発見したのだが、カラーセンサー付きの液晶パネルは特殊なものが必要らしく、アマゾンで流通している保守部品では駄目らしい。液晶パネルも交換する予定だったのでこれはかなり残念。キャリブレーションを諦めればいいのだろうが、これはちょっと諦めれきれない。

 ブラウザでGoogle Phitosにアップデートした画像を見ている分には、なんだこの程度ものなのかと思ってしまったのだが、デジカメで使っているSDカードを直接画面表示させてみると、これが雲泥の差だった。これなら画像処理専用に使っても良い。

 購入した店のランク付けでは、総合Bランク・画面Bランクというのを購入したのだが。ちょっと高いが総合Aランク・画面Aランクといのも1台あった。もし値引きされていたら追い金を払って交換してもいいなとサイトを覗いてみたら、もう売り切れていた。

 液晶パネルについては、表面に目立つ傷があるわけではないし、経年変化はキャリブレーションで補正してやればいい。プロカメラマンを目指しているわけではないので、個人的な環境としては十分だと、現状で納得しておく事にする。

W530のアップデートと現状

 中古で納入されたW530は工場出荷時の設定に戻されているので、ドライバーやらWIndowsのアップデートを行わなければならない。それに結構手間取っている。

 Windowsのアップデートは初日に済ましたつもりだったが、今日になって追加の更新があり、KB2912390が更新できなかった。

 ドライバーについては、出荷時設定のSystem Updateユーティリティーが古すぎて役に立たない。レノボのサイトに行って最新のSystem Updateユーティリティーをダウンロードして、ようやくドライバーのアップデートが可能になったのだが、タスクバーのバッテリーインジケータが表示されなくなってしまった。E420でもたまにあったのだが、時間が経てば復活していたのだが、なんか気持ち悪い。

 あと、パームレストと上蓋についている赤いLEDが最初薄っすら点灯していたと思うのだが、完全に消えてしまった。電源ボタンが光っているので問題ないといえば問題ないのだが、何か気持ち悪い。

 その他、起動後安定するまで時間がかかるようになったとか、セルフテストでSMARTショートテストとドライブテストで応答がないとか、起動時に読めないファイルがあったとかで、chkdskの実行を求められたり、いろいろアラが出てきた感じ。

 最終的にはストレージを交換してリカバリーメディアからの再インストールを考えて、ごく適当に作業をしている。BIOSもアップデートしたのだが、例のCPUの脆弱性対応だったんだろうな。パフォーマンスをとるかセキュリティを取るか難しいところだけど、更新してしまったものは仕方がない。ストレージにあるドライバとかは、ストレージを交換したら元に戻るけど、ファームウェアは戻らない。

 今は重要と推奨のドライバを入れ終わって、オプションのドライバを更新中。どうせストレージ交換するのなら、その前に全部試しておこうという考え。毒を食らわば皿までもの心境。

 ストレージを交換したら、このアップデート作業をまたやるのかと思うと、ちょっとぞっとする。

 ちなみに、タスクバーのバッテリーインジケータはオプションのドライバを更新したら復活した。10個ほどあったなかに省エネと電源管理のドライバがあったので、いずれかが関係していたのかな?

 

W530の感想

 SandyBridgeのi5に4GBのメモリを搭載したE420がIvyBridgeのi7に8GBのメモリを搭載したW530に敵うはずがない。

 日本語キーボードに慣れていないので、ミスタッチしてしまう事を除けば、何も問題はない。大きくて重くて電力消費が大きいのが欠点だが、いずれも許容範囲。

 E420と同じく寝転がって腹の上に乗せてという使い方もできる。熱の問題はE420はホットスポットがあり、低温やけどをしてしまった痛い思い出があるが、W530の場合、E420ほど局所的に熱くなるという事はないのようだ。排熱用のファンも強力なはず。筐体そのものも大きいので、熱がうまく分散してくれる事を期待する。

 性能的には余裕があり、動作は安定している。Chromeでタブを目いっぱい並べて、動作がおかしくなる事はないし、動画を再生させてCPU使用率が100%に張り付く事もない。

 目はE420よりは疲れずらい気がする。液晶品質は思ったほどではなかった。角度によって黄色っぽくなったり青っぽくなったりしてしまう。デジカメが画像をレタッチする時は、寝転がってままという不精は避けた方がいいか。それでもE420のように反転してしまう事はない。写真家のサイトを見てみたが、W530で覗いてみたが、微妙な色合いが表現されているような気はするが、気のせいかもしれない。

 

 考えてみれば、IvyBridgeの発売が2012年4月、W530の発売が同年6月、Windows8の発売が同年8月。なんとも微妙なタイミングで、時期的にW530はWindows7が現役の時代に設計された最後の世代のPCだといえる。もっとも、Windows8が出来損ないのOSだった為、10の発売まではダウンロード権という珍妙なアイデアWindows7はバンドルされ続け、うちに来たW540にもWindows8のインストールディスクが付属していた。

 

 薄型のノートPCと比較すると重厚長大の古臭いノートだが、持ち歩く気はあまりない。デスクトップの代替でディスプレイとキーボード付のNUCだと思えば、そこそこ高性能な部類になるはず。たぶん使わないけど、ミニドック(433835U)の中古があれば欲しい。

 

 費用対効果的には満足。断じて粗大ごみではない。最低でも5年は頑張ってもらう。

W530初期設定

 ライセンス認証は特に必要ない模様。

 パスワード付きのユーザーアカウントを追加。

 無線LANの設定。

 Windows Update (回線がADSLである関係もあって、数時間かかった。)

 Adobe airをドサクサ紛れにインストール。(途中でチョコマカ表示が出て鬱陶しかった。)

  Lenovo solution centerをアップデート。

 microsoft security をインストール。

 Google Chromeのインストール

 chkdk /f → リブート

 システムバックアップ。

 バックアップ中も「message center plus アップデーター」の更新をとかいってくるが、これは無視。あとからの作業に回す。

 

 システムバックアップはまだハードディスクの消費が少ないのと、おそらくUSB3.0の威力で待っているうちに終わった。

 

 messge center plusがナニモノか判らないが、とりあえずインストール。なんか前にE420にインストールして、ロクナモンじゃなかった気がするのだけど、最悪工場出荷状態に戻して、システムバックアップから復帰させれば、なかった事になる。

 

 以上で、今日の作業は一応終わり。