中古は中古で新品ではないW530

 W530については喜んだり悲しんだり忙しい。

 性能そのものは問題ない。6年前5世代前のIvyBridgeとはいえ、4コア8スレッドのi7。今まで使っていたのが、その一世代前のSandyBridge、2コア4スレッドi5と比べているせいもあるが、搭載メモリが8GBでもウェブやデジカメの画像を見たりという日常的な使用においてはストレスがなく、CPU性能は飽和している。最新のCPUを搭載したPCを買ったところで、普通に使っているぶんには、それほど大きな感動はないだろう。

 但し、中古品のわりには見た目はいいのだが、実際に使ってみると、いろいろアラが見えてきた。キー字擦れこそないが、Enterキーはグラついて前の使用者の癖がついている。また、HDDのCrystalDiskInfoでは異常が見られないのだが、S.M.A.R.Tのセルフテストが通過できない。Windows Updateでは壊れて読み取れないファイルも発生し、chkdsk /Fを実行する破目になった。

 気になっているのは、パームレストと上蓋の赤いLED、それに上蓋の電源コネクタ付近にある3つの状況インジケータが点灯しない事。点灯しなくても、実用上はあまり問題ないのだが気持ち悪い。コネクタが外れているか、断線しているのか?

 4万円台で買った中古機なので、あまり贅沢は言えないのだが、ちょっと残念。

 キーボードとストレージは当初から交換するつもりだったので、動作確認さえできれば良かったのだが、インジケータの類は消耗品ではないだけに、その不具合の扱いに困る。新品ならともかく、中古で実用には差し支えないので、修理に出すほどのものでもないのだけど、点灯すべきものが点灯していないのは寂しい。

 保守マニュアルがLenovoのサイトにあった。ざっと眺めてみた範囲では、状況インジケータやLEDの配線に関する格別の記述はなかった。実際どうなっているかは開けてみなければ判らない。個人ユーザーが気軽に開ける事が想定されているのはHDDやメモリーにアクセスする為の裏蓋とキーボードくらいで、キーボードベゼルとか液晶まわりは難易度は一段高くなる。デジカメで画像を撮りまくっておかないと元に戻せなくなるだろう。液晶パネルの交換は断念したので、できる事なら触りたくない。

 あと、この機体はWWAN対応らしく、mSATAをインストールしようと思っていたスロットはWWANユニットで既に埋まっているっぽい。今更3GのWWANでもないし、外に持って出かけるようなPCでもないので、そんなもの取っ払ってしまえばいいのだが、何もないところにつっこむのと、既に突っ込まれているものを取り外して突っ込むのでは、ちょっと心理的抵抗の大きさが異なる。アンテナ線の処理とか面倒臭そう。

 更に保守マニュアルを眺めていて発見したのだが、カラーセンサー付きの液晶パネルは特殊なものが必要らしく、アマゾンで流通している保守部品では駄目らしい。液晶パネルも交換する予定だったのでこれはかなり残念。キャリブレーションを諦めればいいのだろうが、これはちょっと諦めれきれない。

 ブラウザでGoogle Phitosにアップデートした画像を見ている分には、なんだこの程度ものなのかと思ってしまったのだが、デジカメで使っているSDカードを直接画面表示させてみると、これが雲泥の差だった。これなら画像処理専用に使っても良い。

 購入した店のランク付けでは、総合Bランク・画面Bランクというのを購入したのだが。ちょっと高いが総合Aランク・画面Aランクといのも1台あった。もし値引きされていたら追い金を払って交換してもいいなとサイトを覗いてみたら、もう売り切れていた。

 液晶パネルについては、表面に目立つ傷があるわけではないし、経年変化はキャリブレーションで補正してやればいい。プロカメラマンを目指しているわけではないので、個人的な環境としては十分だと、現状で納得しておく事にする。